今年も師走の声が聞こえ、慌ただしくなってまいりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
毎年この時期には、この一年間を振り返り、「一年の歩みを感謝して」と題して、皆様への感謝の気持ちをいっぱい込めてこのお便りを書くことにしていますが、本当に今年も、いろいろなことがありました。と申しますよりも、今年は「本当にいろいろな仕事をさせていただきました」というほうが正確な表現かもしれません。私自身、ずいぶん勉強をさせていただきましたし、まだまだ勉強不足の面が多々あることも実感し、もっともっと頑張らなければと思わしめられた一年でもありました。今年の経験を糧に、来年もますます飛躍する一年にしたいと願っています。
最近、私と同い年の歌人である俵万智さんの『サラダ記念日』を31年ぶりに読み返しています。
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
新元号に変わる新しい年も、そんな恋人のような温かみを感じていただける身近な存在に弊事務所がなればいいな、と願っています。年末年始は12月29日(土)から1月6日(日)までお休みをいただき、新年は1月7日(月)より営業いたします。この一年、本当にありがとうございました。皆様も、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。(税理士 忠岡 博)
いつも弊事務所に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
先月は、私の祖父でもある弊事務所の創業者・忠岡そう吉のことを書きました。私の場合、祖父と言っても私が幼稚園児の頃に他界しましたので、祖父のことを調べるのはまるでテレビ番組「ファミリーヒストリー」を見ているようです。先月も書きましたように、祖父は子どもの頃から身体が弱く、大きな病気をいくつも経験してきたようで、その中で、自分が生かされている意味を探し求めて宗教書や哲学書を読みあさっていたようです。事務所の経営理念にしている「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」という言葉も、どうやらその時に祖父自身が聖書から見つけたようなんです。祖父が作りたかった事務所像、祖父が目指していた「人を大切にする事務所経営」の姿が、だんだんと鮮明な浮き彫りになってきました。時は移り、今や世の中はAI(人工知能)の時代を迎えていますが、時代とともに仕事のしかたは変わっても、これからも「創業者の思い」を大切にして歩み続けなければならないという思いを新たにした次第です。
さて、このたび、約40年ぶりに民法が大改正されました。私たちの仕事と関係の深い相続の分野でも、今回の改正に伴って新しい制度が導入されます。そこで、弊事務所でも、12月14日(金)午後3時から、民法の勉強会を開催いたします。講師は行政書士の山口宣裕先生にお願いしました。参加料は無料ですので、ぜひご参加くださいませ。場所は弊事務所応接室です。今月も、弊事務所をよろしくお願いいたします。(税理士 忠岡 博)
追記:はにわ課長とのツーショット(写真)。
いつも弊事務所に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
去る9月14日、私の祖父であり弊事務所の創業者でもある忠岡そう吉の50回目の命日を迎えました。この機会に祖父が生前に書き遺したものを読み返していたところ、祖父の力強い筆跡で書かれた「人はお互ひ愛し合ひ談し合ふこと」という一文に私の目が釘付けになりました。近年、「談す」という表現はあまり用いられなくなりましたが、辞書を引くと「談す」とは「おだやかに話す」という意味のようです。祖父はこの言葉を座右の銘にしていたようで、祖父から父へ、父から私へ、そして事務所の経営理念へと脈々と受け継がれてきた精神の源流はまさにこの辺りにあったのだと改めて感動いたしました。おそらく祖父は、幼い頃から病弱で多くの人のお世話になってきたことや、堺市役所税務課で長く徴収担当の職員として資金繰りの苦しい中小企業経営者・個人事業者の相談に数多く乗ってきたこと、そしてその後の税理士としての経験から、この言葉を座右の銘とする心境に至ったのだと想像します。祖父に感謝し、後を継ぐ者として、この精神をますます大切にしなければならないとの思いを新たにしました。
さて、すでにご案内の通り、10月13日(土)朝10時より、中百舌鳥の大和ハウス堺支社にて「特例事業承継税制」の勉強会を開催します。この税制は、一定の手続きを経ることで事業承継の際の自社株の相続税・贈与税の納税が猶予または免除されるもので、これから自社株の相続・贈与を予定されている皆様にはぜひご出席いただきたいと思っています。
皆様、今年はたいへん暑い夏でした。お疲れが出ていませんか? 季節の変わり目です。くれぐれも健康にご留意くださいませ。
さて、すでに弊事務所からもその他の各方面からも情報がはいってきていることと思いますが、本年4月より「特例事業承継税制」が施行されました。この制度は、会社が事業承継に関する計画を作成して都道府県に提出し、先代経営者が代表権を後継者に譲って後継者が代表権を持った後に、先代経営者が持っているその会社の株式を後継者に一括して贈与すると、贈与税の全額の納税が猶予されるというものです。また、その贈与した先代経営者が死亡したときは、贈与時の評価額が相続税の課税対象とされますが、この株式に係る相続税額も、全額猶予の対象となります。
すでに銀行、証券会社、保険会社、コンサル会社等がこの「事業承継に関する計画の作成をお手伝いします」といってあちらこちらで営業活動を展開していますが、私たちは、そんなに簡単にこの制度に飛びついて良いのか、落とし穴はないかと考え、じっと動向を見続けてきました。そして今、満を持して、特例事業承継税制に取り組むことにいたしました。
来たる10月13日(土)午前10時より、中百舌鳥の大和ハウスさんをお借りして、弊事務所主催の「特例事業承継税制セミナー」を開催いたします。詳細は後日改めてお知らせいたしますので、事業後継者への自社株の相続、贈与をお考えの方は、ぜひご出席願います。この特例事業承継税制を含め「事業承継」のことは何でも、御社のことをいちばんを良く理解している弊事務所にお任せくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。(税理士 忠岡 博)
毎日暑いですね。皆様、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。
さて、私たちが事務所の経営理念として掲げている「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」という言葉は、兄弟愛、隣人愛、そして敵対する者への愛のそれぞれの実践について書かれた聖書の箇所(ロマ書12章9節以下)からの引用ですが、じつは、この段落は「愛には偽りがあってはなりません。」という書き出しで始まっています。したがって、私たちの経営理念も、偽りのない「まごごろ」のこもった愛がその前提にあります。私たちが関与先様を訪問したり来訪を受けたり、決算書や申告書を作成したりするのは、まごころのこもった本物の愛の実践であると考えているのです。そのため、私たちは、関与先様への訪問時や来訪を受けた時に担当者が記録している「業務報告書」を、何よりも大切な書類であると位置づけています。どんな形でどれだけ愛を実践したかの記録だからです。
その「業務報告書」に、このほど「祈りの課題」という欄を新設しました。昨年、私自身もトラブルに巻き込まれた際に多くの人の祈りに支えていただき、祈りの大切さを改めて実感し、そのことがこの欄の新設に繋がったのですが、この欄に、関与先の皆様の夢や皆様が抱える悩みや問題点を具体的に記入することで、私も職員もしっかりとそれを共有し、私たち自身の課題としていきたいと考えています。そのことが、関与先の皆様のことを深く知り、親身になって考えるための第一歩になると思っています。
8月13日(月)~16日(木)は夏期休業をさせていただきます。今月も、弊事務所をよろしくお願いします。(税理士 忠岡 博)
追記:バークレー市からの交換学生の歓迎会に出席しました。私自身も、1984年に交換学生としてバークレー市を訪問しました。
皆様、先日の地震は大丈夫でしたか? 怖かったですね。被害に遭われたかたには心よりお見舞い申し上げます。
私たちの事務所は、完全週休2日制を導入して、ちょうど1年が過ぎました。税理士事務所が土曜日を完全に休みにして大丈夫なのかという不安もあったのですが、関与先の皆様のご理解・ご協力のお陰で、なんとか1年間続けることができました。本当にありがとうございます。しかし、まだまだ職員の労働環境には改善すべき点があり、次は、残業時間をゼロにする取り組みを始めました。その一環で、すでにお気づきのかたもおられると思いますが、午後5時以降は電話を自動音声に切り替えております。皆様にはご不便をお掛けいたしますが、これも何とぞご理解・ご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
さて、長い間お休みしておりました事務所主催の勉強会を、この秋から再開したいと思います。第1弾は9月に、本年度に創設された事業承継税制についての勉強会を企画中です。詳細は追ってお知らせしますので、皆様ぜひご参加くださいませ。
今年もいよいよ夏の本番を迎えます。皆様、くれぐれも健康に留意して、この暑さを乗り切られますよう、お祈りしております。(税理士 忠岡 博)
蒸し暑い季節になりました。皆様はいかがお過ごしでしょう。
さて、今はもう存在しませんが、かつて大阪府立大学には経済学部がありました。経済学部には経済学科と経営学科があり、私は後者の経営学科を卒業しました。この学科で私は、2回生の時に加登豊先生のゼミで経営分析の基礎を学び、3・4回生の時に長野祐弘先生のゼミでマーケティング論の手ほどきを受けました。また、非常勤で教えに来ておられた中小企業診断士の杉山襄先生の生産管理論の講義も熱心に受けました。昨今、税理士にとって、中小企業に対する経営のアドバイスがこれからますます重要な業務になってくると言われていますが、私自身は、そのような時代が来ることを大学時代からとっくにお見通しだったので、特に経営のアドバイスに役立つような勉強に勤しんだのでした。
ところが、その後、弊事務所に就職すると、先代所長から「経営のアドバイスは一人前の税理士になってからやってくれ」と言われ、また税理士になってからも、経営のアドバイスよりも、まず税法の研鑽が第一だと考えるに至ったため、経営の勉強は長い間封印してきました。
しかし、そろそろその封を切ろうと思います。私が還暦を迎える2022年には、事務所として、単なるアドバイスにとどまらず本格的なコンサルティング業務までできるようになっていることを目標に、タナベ経営さんのご指導の下、事務所のみんなで経営の勉強に取り組もうと思っています。
まだまだ長い道のりですが、これからが老舗の底力の見せ所だと思います。今後とも、弊事務所をよろしくお願い申し上げます。(税理士 忠岡 博)
いつも弊事務所に格別のお引き立てを賜り、ありがとうございます。
先日、事務所のみんなと近江八幡へ行ってきました。日頃の忙しさを忘れてのんびりと水郷めぐりを楽しみ、近江牛を堪能した後、ヴォーリズ記念館、和菓子と洋菓子の「たねや」が運営するラ・コリーナ(写真)を訪れました。
建築家ヴォーリズが設計した建物が今なおこの国に数多く現存し、人々を魅了し続けているのは、そもそも設計を依頼した施主がその建物を愛し、大切に使い続けているからだそうです。それは、ヴォーリズが施主の思いをよく理解し、その思いに基づいて細やかな配慮を建物の随所に施しているからだそうで、私たちの事務所も、同じように永く愛していただくためには、もっと関与先様の思いを理解し、細やかな配慮をしなければと思いました。
また、ラ・コリーナの盛況ぶりにも驚きましたが、私が以前に聴いた「たねや」の社長の講演によると、今でこそ繁盛しているこの会社も、かつては百貨店に出店したものの悪戦苦闘を続けていたそうで、その頃に「たねやと言えば○○」と言えるような看板商品を作る必要性を痛感したそうです。それが「クラブハリエ」のバームクーヘンの開発に繋がりました。
私たちは「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」という経営理念に基づき、本年は「関与先様の夢を共有し、夢の実現をサポートする」ことを目標にしていますが、じつはこれも、夢の実現のサポートを弊事務所の看板商品にしたいと願ってのことでした。毎月の試算表によって、財務状況が前月や前年度とどのように変わったのかを比較することは多くの事務所がやっていますが、私たちは、それよりも社長の思いや夢をしっかりとお聞きし、毎月どれくらいその夢に近づいてきているのかを財務データを元にお話しできる事務所にしたいのです。よろしくお願いいたします。(税理士 忠岡 博)
今年も、事務所から見える合同庁舎の桜が美しい季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょう。
今年は、事務所の顔ぶれが大幅に入れ替わって初めての確定申告でした。まだまだ未熟な新メンバーで、不慣れな点が多々あり、時間が掛かりすぎて皆様には大変イライラさせましたことをお詫び申し上げます。
しかし、全員が一丸となって確定申告に取り組んだお陰で、今では抜群にチームワークの良い事務所になりました。3月15日にすべての申告をやり遂げたときには、私もちょっと感動しました。「何を守るよりも、自分の心を守れ。」という言葉が聖書にもありますが(箴言4:23)、どんなに忙しくても気持ちをしっかりと持って、1件1件、誠実に丁寧に仕事をすることが大切なんだと、私自身も職員たちも改めて学んだように思います。
今年の確定申告で、私はもうひとつ嬉しいことがありました。税理士会の無料相談の当番で泉ヶ丘駅の相談会場へ行った時、私が相談のお相手をさせていただいた納税者の方が、帰りがけに私にこう言いました。
「先生で良かった。」
私が「なぜですか?」と尋ねると、その人は言いました。
「なごむわ。」
なんか、こういう褒められ方って嬉しいですね。相談会場の雑踏の中で、私も、なんだかほっこりしました。ぜひ、私の事務所でも、お客様にこのような「なごみ」を提供できたらいいな、と思いました。
まだまだ欠点の多い事務所ではありますが、これからも引き続き、よろしくお願い申し上げます。(税理士 忠岡 博)
日ごとに春らしい気候になってきました。皆様はいかがお過ごしでしょう。
弊事務所は、目下、個人の確定申告業務のまっただ中です。先月も申しましたように、確定申告に必要な資料(帳簿や添付書類等)は、遅くとも3月9日(金)までに弊事務所にお届け願います。3月10日(土)以降に資料の届いたお客様に関しましては、期限後申告になることもありますので、あらかじめご了解くださいますようお願いいたします。
ところで、チューリップやヒヤシンス、ユリ、ライラック、ツツジなどの植物は、バーナリゼーション(春化現象)といって、寒い冬を経験しないと花を咲かせることができないのだそうです。麦も、春に種をまくよりも、秋に種をまいて越冬したほうがずっと収穫量が多いのだそうです。私たちの事務所も、昨年来、職員の相次ぐ退職や私の体調不良(救急搬送されました)などいろいろありましたが、そのような冬の時期があったからこそ、これから大輪の花を咲かせ、豊かに実を結ぶものと思っています。
いよいよ春の訪れです。2月からは新たなメンバーも加わり、事務所はリフレッシュです。これからも、関与先の皆様と共に喜び、共に汗と涙を流し、共に夢を語り合って大きく成長したいと願っています。今後とも弊事務所をよろしくお願い申し上げます。(税理士 忠岡 博)
寒い日が続いています。皆様いかがお過ごしでしょう。
先月は、弊事務所の創業者・忠岡そう吉について書きました。その補足になりますが、忠岡そう吉は、思い立ったら何でもすぐに実行する人だったようで、その最たる例が、税務署の向かいに事務所を移したことでした。また、事務所が一代限りで終わることのないように、サラリーマンだった忠岡清に会社を辞めさせてまで税理士試験の勉強をさせたとも聞いています。未来志向で進取の精神に富み「忠岡先生の事務所は、常に我々を牽引してくれた業界のリーディングカンパニーでした」と、ある高齢の税理士先生が仰っていました。その精神を受け継いだ二代目所長・忠岡清は、TKC近畿会に設立と同時に入会し、業界を先駆けてコンピューター会計システムを導入しました。そして三代目の私。時代に乗り遅れてポンコツ事務所にならないように、いま、創業者の精神を思い起こしています。
さて、個人所得税の確定申告業務を、すでに前倒しで始めております。本年も、申告に必要な資料(帳簿や添付書類等)は、遅くとも3月9日(金)までに弊事務所にお届け願います。3月10日(土)以降に資料の届いたお客様に関しましては、期限後申告になりますことをご了解ください。本年も大変な混雑が予想されますが、どんなに忙しくても、仕事は1件1件、丁寧に取り組みたいと思っています。そのためには、私自身がけっして心を乱さないこと。聖書には、「何を守るよりも、自分の心を守れ。」というソロモン王の言葉があります(箴言4:23)。それの実践だと思っています。(税理士 忠岡 博)
旧年中は、弊事務所に格別のご愛顧を賜り、ありがとうございました。
さて、本年は、弊事務所の創業者で私の祖父でもある忠岡そう吉が世を去ってちょうど50年の記念の年に当たります。祖父は、もともと堺市役所の税務課職員で、その後、久保田鉄工(現クボタ)を経て弊事務所を開業しました。亡くなるまで生涯現役の税理士でした。
祖父が亡くなった当時は、私はまだ幼稚園児でしたので、祖父がどのような思いでこの事務所を開業したのかを私は直接は聞いていません。しかし、祖母から、祖父の生きざまについては、よく聞かされてきました。祖父は、堺市役所の職員時代から、生真面目で、愚直で、とことん親身になって納税者の話をよく聴く人だったようです。私の父も、この事務所でいろいろと試行錯誤をしてきましたが、結局、祖父のそのような生きざまを真似るのが一番良いと悟ったと、晩年私に語ってくれました。
「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」という事務所の経営理念の制定には、そのような祖父の生きざまが反映されています。本年は、ぜひ、そのような生きざまを模範として、関与先の皆様のお話をとことん傾聴し、皆様と夢を分かち合い、夢の実現をお手伝いできる事務所に成長したいと願っています。このことで、業界ナンバーワンを目指します。
成長とは、今まで知らなかったことを知り、今までできなかったことができるようになることです。人は仕事を通して成長します。しかし、もし、そこに「愛」がなければ、人は成熟しません。私も職員も、そのことをしっかりと肝に銘じて一歩一歩進んでいきたいと願っています。
本年も弊事務所をよろしくお願い申し上げます。(税理士 忠岡 博)